じみロード

Every little bit helps.

iDeCo運用プラン変更

SBIのiDeCo口座には現在利用しているオリジナルプランとは別にセレクトプランという運用プランがある。よく調べもせずにオリジナルプランで口座開設してしまったことを反省しているが、後悔だけしていてもお金にはならない。ゴールデンウィーク中に両プランを比較した結果、少しでも信託報酬の有利なセレクトプランへ変更することにした。プラン変更中の機会損失を避けるために、運用資産が現金化されるタイミングで同額を特定口座で運用する予定である。

比較結果

iDeCo口座では、ニッセイ外国株式インデックスをメインに、日経平均インデックスと農林中金長期厳選投資おおぶねの3商品で運用している。おおぶねはオリジナル、セレクトの両プランで採用されているため、外国株式インデックスと日経平均インデックスの銘柄比較をしながら今後の運用プランを検討した。

f:id:jimiya:20210507214811p:plain

iDeCo

外国株式と日経平均はともにニッセイの商品で同一資産を運用対象としているにも関わらず、オリジナルプランの方が信託報酬でそれぞれ0.05%、0.03%程度不利な設定となっている。この差はトータルリターンからも確認ができる。

出所: SBI証券データをもとに筆者が作成。2021年5月現在。https://site0.sbisec.co.jp/marble/insurance/dc401k/search/dc401ksearch.do
ファンド名 DCニッセイ外国株式インデックス DCニッセイ日経225インデックスファンドA <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド <購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド
プラン オリジナル オリジナル セレクト セレクト
純資産 58,568 9,013 276,575 21,489
信託報酬 0.1540% 0.1023% 0.1859% 0.1540%
トータルリターン(3年) 14.94% 12.79% 15.00% 12.83%

金融庁も同一金融商品に対して複数の手数料が設定されている一物二価の状態を是正したいようだが、手数料のギャップ解消はもうしばらく時間を要すると思う。

www.nikkei.com

仮にすべての資金を外国株式で運用した場合、3,000円/年=600万円x0.05%ほど不利ということになる。気にならない程度の差ではあるが、一方で1,000円でも節約しない積極的な理由もない。

また、上記の運用商品以外であっても、セレクトプランには”業界最低水準の運用コストを目指し続ける”eMAXISシリーズなどオリジナルプランと比較して手数料上有利な商品が用意されている。セレクトプランが設定された背景などの詳細は他のサイトに譲るが、運用環境としてセレクトプランの方が有利なことは間違いがない。

プラン変更の課題

プランを変更する際の問題は手続が完了するまでの期間である。SBIのサイトによれば、変更までに2~3か月を要するという。そして、このプラン変更手続中の任意のタイミングでマーケットの状況に関わらず運用中のファンドが売却・現金化され、新プランで運用が開始できるまでの期間は待機資金となり機会損失が生じることになる。

faq.sbisec.co.jp

変更手順

コロナショック以降株高が続いている。2021年4月の株価は比較的穏やかな状態ではあったが、この先いつ大きく変動してもおかしくはない。プラン変更中は以下のようにiDeCoの外側で運用をすることで、部分的にこの問題を解消する予定である。

  1. プラン変更を申請する
  2. 運用商品をすべて売却して元本確保型のファンド(定期預金)にスイッチング
  3. 売却した商品と同じファンドを特定口座で購入する。このとき、約定日及び金額が(2)のそれらと一致するように発注する
  4. 新プランで運用が開始されたら、上記(2)、(3)の逆を行ってiDeCo運用に戻す

ただし、この期間中に特定口座で運用益が出た場合には課税されるので注意が必要である。運用中の資金400万円をセレクトプランに移管するまでの期間を1か月、期待利回りを年平均6%とすると、約4,000円(= 400万円 x 6% x 20.315% / 12か月)課税されることになる。

これは、プラン変更という余計なことをしなければ負担する必要のない税である。ただし、あくまでも相場が上昇した際のリスクなので、その時は新しいプランで運用するためのコストと捉えて気持ち良く納税するつもりである。

変更手続はプラン変更届出書の請求から始まる。実際の手続きは別の記事に記録しておく。

jimiroad.hatenablog.jp